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同窓会各種行事の報告

令和5年度同窓会入会式 会長挨拶要旨

「“誇り”や“やりがい”が伴わない”成長“は単なる”膨張“」
富山県立魚津高等学校
令和6年2月29日
同窓会長 大田 弘(魚高23回生)

 ご卒業、おめでとうございます。

年明け早々の能登半島地震、大惨事となりました。3000年に一度という地殻変動は約5mの地盤の隆起、水深1000mの富山湾の海底地すべりなどを引き起こしました。
被災された方々が最も過酷な生活を強いられているわけですが、被災者の支援、寸断された道路などの復旧に向けて、多くの方々の必死の作業が続いております。その中には、自らが被災された方もいらっしゃいます。一刻も早い復旧・復興を願うばかりです。

<生き方の見直し(グレートリセット)>

さて、国内外でいろんなことが起きています。国内では高齢化社会の到来、急激な人口減少問題など、これまでとは大きく異なる時代と向き合っています。
富山県でも新たな成長戦略やお金には代えがたい”幸せ”のあり方などが数年前から議論され、生き方の根底からの見直し(グレートリセット)への指針が示されています。
その指針を取り纏めたのが、今日の来賓のひとり、皆さん方の大先輩、中尾哲雄・同窓会名誉会長です。

<”多様性”とは何でもありではない>

働き方改革やSDGsが注目を集め、大きく焦点があたっています。勿論、その最終の目的は「”幸せ”になる」ことです。
そのひとつに”多様性”(ダイバーシティ)があります。かつて私の小さい頃、皆さん方のお祖父さん、お祖母さんの時代、”多様性”は許されませんでした。

例えば、天候に大きく左右される農業、お米作り。田植え、用水路の整備、草刈り、収穫などその大半は共同作業で行われていました。
そして、それを成すために、集団としての厳しいルールが設けられ、個々人のワガママは許されなかったのです。

それが、この100年間の科学技術の発達、様々な産業の発展で様相が一転しました。自分に合った生き方を自分で選べるようになりました。

そしてさらに、それぞれが持っている生き方の物差し、幸せの物差しをお互いに認め合う、尊重し合う、これをもっともっと進めようというのが”多様性”のうねりだと思います。

 しかし、皆さん、多様性とは何でもありの”個人主義”ではありません。多くの人々に支えられていること、沢山の人たちのお陰さまで今の自分があること、
これが”多様性”の大前提です。

<自分らしく活き活き生きる>

これから先、沢山の理不尽な場面に出会うでしょう。一生懸命に努力しても思うようにならない残酷な現実もあります。
逆に、運よく社会的地位を獲得する人もいるでしょう。才能があってさほど努力することなく目標を叶える人もいるでしょう。

しかし、皆さん!
「どんな地位に就いたか?ではなく、何のためにそれを目指したのか?そのためにどう生きたのか?」「自分らしく活き活き生きる」が最も大切なことだと思います。

”誇り”や”やりがい”が伴わない”成長”、それは単なる”膨張”です。”膨張”はいずれ破裂します。「”誇り”や”やりがい”」を成長の道標(みちしるべ)として頑張ってください。

以  上