同窓会紅奨学基金による支援金の贈呈式 会長挨拶要旨
令和5年11月1日
同窓会長 大田 弘(魚高23回生)
<紅奨学基金とは>
4年前の高校創立120周年事業の一つとして、生徒の皆さん方の国内外研修を応援する「紅奨学基金」が創設されました。多くの同窓生・先輩の方々から1800万円を超える協賛が寄せられました。
目的は故郷(ふるさと)に心の根っこを置きながらも、県内だけでなく県外、世界で活躍するための人材に育って貰いたい、そのための見識を身につけて貰いたいということです。
新型コロナにより、中止になっていましたが、今回が第一回目となります。
<コロナ禍で学んだこと>
さて、コロナ禍ではいろんなことに気付かされました。これまでの当たり前が当たり前で無くなりました。そのことで、我々の社会がどのようにして成り立っているのか?を考えるようになりました。自分の知らない多くの人によって社会が支えられていることを改めて実感することとなりました。
また、報道はほとんどされませんでしたが、インドのニューデリーでは経済活動が大幅に制限されたことにより、なんと30年ぶりにヒマラヤがくっきりと見えたと伝えられています。
経済活動とは何なのか?どうあるべきなのか?また、お金には代えがたいものが見え隠れした4年間、いろいろと考えさせられた4年間だったと思います。
<グローバリゼーションの光と影>
今回のカナダ研修では様々な新たな発見や気付きがあると思います。日本が鎖国を止め、国際社会にデビューしたのは僅か150年前のことです。グローバリズムは日本を大きく変え、経済成長と豊かな生活を手に入れることが出来ました。そのプラスの一方で、依然、世界の各地で戦争や格差社会、環境問題の発生と云った地球規模での深刻な事態を引き起こしています。
そういった観点からもカナダで多くの事、特に日本との違いを学んで来て下さい。
気持ちが高ぶると思いますが、団体行動が基本ですので決められたルールをしっかり守って安全な研修を心がけて下さい。