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お知らせ

令和4年度 総会 挨拶要旨
-”グレートリセット“を目指して-

富山県立魚津高等学校
令和4年8月13日
同窓会長 大田 弘(魚高23回生)

3年ぶりの開催となりましたが、
7月末にコロナ・富山アラートが出されたことに伴い、懇親会は中止とさせて頂きました。多くの方々が楽しみにしていらっしゃったと思いますが、残念です。
尚、この総会、そして講演会はコロナ対策の意味も込めて、「インターネットによるライブ配信(生放送)」を行っています。同窓会としては初めてのことですが、今後の同窓会活動や情報展開に於いて新たな試みや活用が期待されます。

さて、コロナ禍の長期化、ウクライナ紛争、自然災害の頻発・甚大化・巨大化などなどは「安全安心社会の維持」、「経済の持続的成長」への大逆風となっているだけでなく、精神的な面においても大きな影を落とし始めています。
産業革命以来、250年。二度の世界大戦を経ながらも、科学技術の力を活用して未曾有(みぞう)の大発展を遂げ続けて来た人類ですが・・・・・これまでと同じような生き方を続けて良いのだろうか?
物質的豊かさ、便利さと引き換えに、何かもっともっと大切なものを何処かに置き去りにしてきたのではないか?今まさに、大きな曲がり角を迎えているのではないか?との声も聴かれます。

20年ほど前に開催された地球環境サミットで南米ウルグアイの大統領が次のように述べています。
「インドの人々がドイツと同じように車を持つとこの地球はどうなるのでしょうか?教えて下さい。」
「私たち人類は発展するためにこの地球にやってきたのではなく、幸せになるためです。」
「ウルグアイでは、貧乏とはものを持っていない人ではなく、いくらあっても満足できないことをいいます。」と。
 
この大統領の問いに答えるには、先ずは、我々の今の生き方を「グレートリセット」/グレート:大いなる、リセット:出直し、やり直し。つまり、一旦立ち止まって生活スタイルを含めて根本、根底から見直すことが必要ではないかと考えます。

そうは言っても既に、手にした豊かさ、便利さを手放すのは一筋縄ではいかないのも現実です。が、しかし、皆さん!グレートリセットへの挑戦が富山県で既に始まっています。

県は成長戦略の中心を
「ひとり、ひとりが自分らしく幸せに生きられること」
「給料が上がったとか社長になったとか、知事になったとかの外面(そとずら)ではなく、いろんな人や社会との”繋がり”の中で毎日、いきいきと生きられること」
これを県の目指すべき未来像として掲げています。

言い換えると、成長や幸せの物差しを
社会的地位や収入を中心に据えるのではなく、ひとそれぞれの個性や持ち味に応じた心の豊かさ、やりがい、生きがい、誇りに変えて行こうということ。

すなわち「グレートリセット」を目指そうということです。

 ご案内の方々が多いかと思いますが、この未来像は、中尾哲雄・同窓会名誉会長をリーダーとするチームの提言が基本となっています。

我々も過去の栄光や思い出だけに捉われることなく、
「グレートリセット」の先頭を走りたいものです。

 加えて、魚津高校のグレートリセット、例えば、中部高校よりも入りやすい”ミニ中部“ではなく、呉東・新川地区ならでは文化風土を秘め、個性豊かな生徒を育む高校。無器用でも良い、野性を剝き出しにし、異彩を放つ新たなエリート高校へと変貌を遂げて頂くことを願っております。

今日の上田英俊・衆議院議員、(新制魚津高校卒、初の代議士さん)、上田さんの講演から重要なヒントを頂けるのでは?と思います。

以 上